活動内容
室内楽
私が音楽を続けている一番の理由は室内楽と言っても過言ではありません。
自分の声部を存分に表現しながら同時に他の声部にも耳を傾ける。その上で時には主張し、背景に周り、また他の声部を支えながら引っ張っていく。声部同士が全く一つの動きをしたり、逆に反発したりと、様々な関わり合いを繰り返しながら皆で一つの大きなものを練り上げ、共有する。このようなプロセスはとても楽しく、言葉ではない音楽でのコミュニケーションの醍醐味を 味わえます。そして共演者から学ぶことが多く、いつも新しい発見をもたらしてくれることも室内楽に魅了されている大きな理由の一つです。
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現在主に活動しているアンサンブルを紹介しています。
後進指導
一言に音楽を演奏するといっても、信じられない程多くの要素から成り立っていることがわかります。技術や知識はもちろん身体の使い方、音の聴き方、想像力、分析力、忍耐、心構え、等々…それは今まで私が習ってきた先生方、マスタークラスで出会った先生方、共演者の方々等から教えていただいたものに他ありません。
そのような、これまで培ってきたあらゆる要素を自分の中で噛み砕き、今度は次の世代へ伝えていくことは、演奏活動と並行してとても大切なことだと思っています。
私はこれまで教授アシスタントとして国立トロッシンゲン音楽大学を経て現在、国立マンハイム音楽舞台芸術大学で教えています。ここでは学生たちにまず理想の音とは何かを明確にさせ、ただ技術的なことを教えるのではなく、常に音楽的な表現を目的としたテクニックや練習法などを提案するよう心がけています。